太陽信仰

 石巻山山頂に対し真西の方向に箆矢神社が建てられています。箆矢神社からは春分の日と秋分の日に山頂から登る朝日を拝むことが出来ます。また石巻山山頂を通る東西線に対し、約21°北方向に振った線上に石巻神社下社が建てられています。石巻神社下社からは、冬至の日に山頂から登る朝日を拝むことが出来ます。また石巻山山頂を通る東西線に対し、約20°南方向に振った線上に東頭神社が建てられています。東頭神社からは、夏至の日に山頂から昇る朝日を拝むことが出来ます。
 この様に季節によって朝日が昇る方向が変化するのは、地球の軸が約23.4°傾いていることに起因します。(太陽信仰補足参照)

確認結果

1)春分・秋分の日の朝日:箆矢神社
 2023年9月27日(秋分の日から4日後)に確認しました。写真がその結果で、石巻山(前山)から昇る朝日が、箆矢神社から確認できました。
【コメント】
 本来は石巻山山頂から昇る朝日を拝みたいのだと思います。しかし前山が神社に迫っており、前山から昇る朝日を拝むかたちになっています。これを解消しようと、山頂が見られる位置まで神社を西方向へ移動させると、川で囲まれた聖地から外れてしまうのです。いたしかたないのだと思われます。

 

<参考>聖域外で石巻山の真西にある「光道神社」

 春分と秋分の日に、石巻山山頂から昇る朝日を拝することができる神社が豊橋市大村町にあります。「光道神社」です。神田川と三輪川に囲まれた聖地の外で、石巻山から十分な距離があり前山に煩わされることがないと思います。下は2024年3月22日(春分の日から2日後)に光道神社の鳥居近くから、石巻山山頂から昇る朝日を撮影したものです。

 光道神社の祭神は来名戸(くなと)之塞神です。クナト神については、出雲族の渡来伝説があります。中東のトラビタ人がインドに移動。クナ地方の古代インドのトラビタ人が、クナ王の命を受け、長い年月をかけて縄文時代に、出雲の地へたどりついたというものです。

2)冬至の朝日:石巻神社下社

  2023年12月22日(冬至の日)に確認しました。石巻山下社は石巻山に近いため、石巻神社からは、石巻山の山頂付近しか見ることが出来ません。写真がその結果で、石巻山の山頂付近から昇る朝日を確認できました。
【コメント】
 実際の位置関係は、日の出日の入マップというサイトで確認すると、石巻神社(下社)から冬至の日に見られる方向は、石巻山山頂より西に位置する石巻神社(上社)付近です。しかしこのサイトも石巻山の3次元地形を考慮したものではないので、水平線から出た朝日が、約1時間ほど南方向へ移動し石巻山から顔を出した時の写真という事になります(石巻神社上社よりさらに南の方角)。
(この日の日の出時刻:6:54 石巻神社下社から見た石巻山からの日の出:8:00頃)

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