石巻山の信仰

 私は豊橋市森岡町に住んでいます。森岡町は神ケ谷・東森岡町と協力して箆矢(のや)神社を祭っています。ある日、犬の散歩で神田川沿いを歩いていて、箆矢神社が神田川と三輪川に囲まれた「聖地」に建っていることに気付きました。

 また神社は石巻山山頂の真西に位置することもわかり、何やら由緒正しい神社なのだと実感しました。

箆矢神社

 

 まさか幼いころ遊んでいた地元に歴史的な神社などがあろうとは想像もしませんでしたが、この辺りにはまだ秘密がありそうな気がして近隣の神社などを調査したところ、石巻神社(下社)は冬至に山頂から昇る朝日を拝する位置に、東頭神社は夏至に山頂から昇る朝日を拝する位置にあることも分りました。
 そして、神田川と三輪川に囲まれた「聖地」にある神社の祭神を調べるに至り、奈良の三輪山に酷似していることが判明したのです。

 なかでも、太田神社(高井地区)の祭神が、天皇の大殿を出た天照大神の祭主となったオオタタネコだとわかった時には、感慨もしきりでした。
 タイトルは「石巻山の信仰」ですが、山そのものだけでなく、聖域内の「金田」「神郷」 「神ケ谷」 「高井」 「長楽」 「嵩山」地区を含めた広い範囲におよんでいます。このことを多くの方に知っていただき、また巡っていただきたいと思い、資料を作りました。

「聖地」:二つの川に囲まれた地域(古代中国思想の蓬莱山に由来)

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